23.05.11 24.03.25 更新

高校3年間の学びの集大成!「VANTAN STUDENT FINAL 2023 – バンタン卒業制作展」をレポート 【バンタンデザイン研究所 高等部】

東京校

2月18日に渋谷ヒカリエ9階で行われた『VANTAN STUDENT FINAL 2023 – バンタン卒業制作展』。

 

 

 

バンタンの学生やご父母の方、友人など多くの方が来場するなかで開催されました。

 

高等部のスケートボード科、ファッション科・ヘアメイク科による公演の模様をお伝えします!

 

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■開演前の様子

開場の時間を迎え、お客さんたちが続々とホールに入ってくるなか、舞台裏をのぞいてみました。

スケートボード&デザイン科の3年生たちに開演前の心境を尋ねてみたところ、
「待ち時間が長くて・・・」
「始発から待ってるんですよ!」と冗談を飛ばします。

 

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みんなでねそべったり、じゃれ合ったりと仲の良さも感じられ、卒業発表を前に緊張感はどこへやら。

 

遊んでいるようにも見えますが、そこにはスケートボードを通して鍛えた体のしなやかさが現れています。

 

一方でファッション専攻・ヘアメイク専攻の学生たちは、せわしなく動いており、出演するモデルさんたちの衣装やメイクの手直しと最終確認をきっちり。最後まで余念がありません。

 

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ファッション・ヘアメイク・ネイル選択の学生たちが、3人1組でモデルさんをスタイリングしています。

 

この日出演するモデルさんも、学校が手配してくれるわけではなく、自分たちの力で探しました。

 

 

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卒業を控える3年生だけでなく、当日は1、2年生も先輩たちをサポート。

1年生から見た先輩たちは「アイデアめっちゃ多くてすごいな、と思ったりします」との声も。

 

さらに「準備は万端ですか?」と聞いてみると、

 

「万端じゃないとまずいですよね」と冷静な答えも返ってきました。

 

最初はバンタンデザイン研究所2年生による公演で、次に高等部へと続きます。

舞台裏では「エイエイオー」という掛け声がかかり、会場では照明が落ち、開演のムードが高まってきます。

 

 

 

■SKATEBOARD SHOW CASE

スケートボード&デザイン専攻は、日本で初めてスケーターを育てる高校として2017年に開校し、今回卒業するのは4期生。すでに世界的に活躍する在校生、卒業生がいます。

 

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会場にはNIKE SB所属の森中一誠、本橋瞭両講師と、卒業生のうちの5名・ミソラ、ノゾム、リンカ、ホナム、ガクがコールされて登場。司会からは「みなさん盛り上げていきましょう!お願いします!」といって始まります。

最初はスケートボードの基礎ともいるオーリーの初歩から。「これを外す奴いないよね!」全員難なくクリア。

「スケートボードは、スポーツといわれつつも、アート面が強いです。」
「同じオーリーでも見せ方が変わったり…。」

司会者が「これは何の技だ!?」というものまで登場します。
 

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先導する講師たちは技というよりも呼吸のようにこなし、卒業生たちもそれに負けじと魅せてくれます。

「転んだり、板が飛んだりすることもあるので」と注意も呼びかけられ、会場のサイドでは1期生が網を引いてこの場をサポートします。

 

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「かなりうまい!」
「はずさないっすね!」

 

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「リンカも熱いです。女の子だからといって、油断できないですよ。」

このように独特の緊張感のなかでショーケースが行われ、盛大な拍手のなかで無事に終了しました。卒業後の活躍にも期待がかかります。

 

 

■SESSION SHOW

続いてファッションデザイン&スタイリスト総合3年生、ヘアメイク総合3年生によるSESSION SHOW。

卒業制作のテーマは「METAVERSE(メタバース)」。

VRのゴーグルをかけたオープニング映像から始まり、そこからランウェイ形式によるショーへと続きます。

 

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テンポの良いミュージックが流れるなか、銀色のヘルメット風の姿でモデルが登場。

 

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ファッション科の学生たちが手がけるコスチュームのデザインはさまざま。
近未来的であり、アバターを想像させるコーディネートまで。
華やかであり、独創的なスタイルにも注目が集まります。

 

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衣装だけでなく、ヘアメイク科の学生によるメイク・ネイルにもご注目を!

モデルたちの顔や手先などその細部にも、3年間で学んだすべてが表れています。

 

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26番目のモデルは「祝 卒業」と書かれたタスキをかけ、ドレス姿で登場。
 

 

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最後はショーに参加したモデル全員、次に卒業生たちが手をたたきながら会場を回り、画面にはスタッフロールが流れます。

 

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■終了後の舞台裏では

ネイルの講師によれば、「学生たちがイベントを通して実践できたことは大きい」と話します。
「普段ならネイルが取れちゃった、で終わるけれども、現場で外れて失敗もしながら身についていく」という話もありました。

またとある学生からは、3年間バンタンで学んだことで「最初は見られなかった視点が得られた」というコメントも。

 

 

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ファッション科の中野さんに、ショーを終えての感想を尋ねてみたところ、

「達成感しかないです」
 

「3年間で縫製の技術が一段と上がりました」

 

卒業後はとあるブランドのアトリエで、縫製を担当するスタッフとして就職が決まっているそうです。

 

■卒業展示

ショーには参加せず、展示をすることを選んだ学生もおり、それがファッション科高等部としては初の試みとなりました。

ホールAの前のロビーで2人の学生が発表。

 

水田早香さんのタイトルは「浮き 歩き 生きる」。「沈没船のなかのひと部屋で、ティーパーティーをしている様子」をイメージ。

 

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3年間テーマとしてきた「生きること、女性、恋愛観」の集大成。

「生きる最後ならどういうイメージか」「人間が海と一緒になれるもの」と考え、沈没船を考えるに至った、とのことでした。

 

吊されたシャンデリアはクラゲをイメージ。

また映像も制作し、そこではクラゲとなった水田さん自身が「遊び続け、浮遊している様子」を表現し、

それが「今の私に合っている」といいます。

 

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実はクラスでは「ショーをするのが正統派」という意見もあったといい、

そのなかでも「私はこれがやりたい、という気持ちを大切にした」と水田さんは話します。

 

もうひとつは、“おらごん”さんによる展示。イメージしたのは「自分の部屋」。「好きなものを集めたり、作ってみたら、自分の世界ができました」。
中央に座るモデルは、しいていうならば「自分」だそう。

 

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1年生の頃から「自分の民族」をテーマとしており、それが身に着けるファッションにも現れています。

 

その一方では「何も考えずに作りたいものを作り、なぜ作ったのだろうと見直すことも多い」と話します。

 

 

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粘土でキャンドルスタンドを作ったり、余ったマニキュアや使わない口紅もアートの素材に。

またバンタンの3年間では、「めっちゃ好きな友達が1人できた」とも話していました。

 

 

 

 

 

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