ヘアメイク科1年生の撮影実習に密着。
「Wedding」ヘアメイクを提案!
バンタンデザイン研究所高等部では、ヘアメイク業界で活躍する人材を育成するため、在学中から実践的なプログラムを行っています。
高等部ヘアメイク科1年生が取り組むのは、「撮影実習」。
約2カ月前から、メイクのテーマ&イメージを記載する「コンセプトシート」を準備してきました。
撮影当日は、各自アサインしたモデルさんに、自ら考えたコンセプトにそってヘアメイクを行い、プロのフォトグラファーに撮影を10分間行っていただきます。
指導するのは、ヘアメイク岸野講師。全体テーマは「ブライダル ヘアメイク」です。
「ブライダルというテーマは、ヘアメイクの中でも制約が多いカテゴリーです。ドレスは白、ハッピーな作品、という指定をしています。モードでもいいし、メイクに使う色に指定はありません。また、予算も自分次第と説明していますので、ヘアアクセサリーや花を購入して使っても構いません。テーマを設けず完全にフリースタイルで作品をつくらせるよりも、一定の制約を設けている方がクリエイションしやすいかと思います」と岸野講師。さっそく、注目作品をピックアップ!
<ハマダさん「黒百合」>
「黒百合の花を、メイクで表現しました。純粋さ×黒百合の怪しさを感じさせるように、目元は、黒のグラデーションにしました。リップもダークカラーで、モードな雰囲気です」
――― 難しかったことは?
「左右対称にとすることが難しかったです。モデルさんはSNSでハントしたのですが、強さを感じさせる作品になったと思います」と満足そう。
<齋田さん「純白」>
「顔の下に両手を添えるようなポージングもお願いします」と、モデルさんにリクエストする齋田さん。胸元に、パールがあしらわれたドレスは清楚な雰囲気です。
フォトグラファー小川さんが「髪のアウトライン(外側のライン)がモヤモヤしているから直して」と声を掛けます。
「はい!入ります」と、声をかけて、お直しに入る齋田さん。
ヘア&メイク直しを終えたら「お願いします」と伝え、シューティングが再開されます。
「透明感が溢れるメイクが好きなので、セミマットの落ち着いた肌で、自分が好きな世界観を表現しました」と齋田さん。
ヘアアレンジのポイントについては、「ハーフアップで華やかにしました。ヘアアクセサリーは、撮影のために購入しました。ヘアメイクルームに忘れ物をして、時間をムダにしてしまったので、次回からはスムーズに撮影にのぞめるようにしたいです」と、振り返ります。
<和田さん「70’~80’s」>
「ヨーロッパの70年代、80年代のウエディングをイメージして作りました。メイクはレトロな雰囲気を感じさせるよう、モデルさんに合ったブラウンを使っています」と和田さん。
――― 難しかったところは?
「モデルさんの骨格に合ったメイクをすること。いちばん勉強になったのは、モデルさんを直接見ているときのメイクの見え方と、撮影してもらって写真で見たときの見え方がかなり違うということです。見え方の差は、これからコントロールできるようになりたいです」と、意欲を見せます。
また、リメイクした帽子が、作品に奥行きを生み出しています。ドレスの刺繍とリンクするように、白のストローハットにレースを縫い付けて制作したそう!
<寺井さん「男に負けない女」>
「目線で、強さを表現してください」と、モデルさんの表情にこだわっていた寺井さん。
「尊敬する女性は、母です。母のように意思が強く、女性らしさと強さを両立させるようなメイクにしました」。また、ヘアアレンジではキュッとまとめたお団子が印象的。「毛先がバサバサになりがちだったのですが、しっかりと保湿してからアレンジしたのがポイントです。自分の作品だけでなく、同級生の作品を見るのも刺激になります」と話します。
<BACK STAGE>
撮影実習当日は、11:30から18:00まで、一人10分刻みで、校舎内スタジオで撮影が行われていきます。
控え室では、これから撮影にのぞむメンバーたちがヘア&メイクに励んでいました。
小幡さんのテーマは「fascinating」。誰もが見惚れてしまうような、大人のキレイをイメージしています。「ツヤ肌やラメを使い、アイシャドウとチークは薄いピンクにし、赤リップでキレイさを表現する予定。ヘアアレンジはハーフアップです」と、教えてくれました。
井関さんは、「プリンセスをイメージした作品です。ヘアは一本の三つ編みにし、花をさしてアレンジしていく予定です!」
西潟さんは「ツヤ感にこだわりたいと思います。肌の高い位置に、ツヤを出さるように丁寧に仕上げていきます」と話します。
<鳴海さん「lofty dreams(高嶺の花)」>
「大人っぽい雰囲気を表現したく、『lofty dreams』というテーマにしました。自分自身が結婚することをイメージしたときに、憧れるスタイルです。周りがアップやハーフアップが多かったので、あえてダウンスタイルを選びました」と鳴海さん。
他にも、「赤いバラ」や「夜景」をテーマにした作品が発表されました。
メンバーたちのヘアメイクの傾向として、「ツヤ肌」、「意思を感じさせる」「大人っぽい」が、キーワードとして挙がりました。
撮影実習の最後に、岸野講師に改めてインタビュー。
――― 在校生の作品では、どのようなポイントを評価されますか?
岸野講師「“やりたいこと”と、“できること”のバランスが取れているかどうか。
自分ができる安全牌(アンゼンパイ)を取って無難に仕上げるよりも、チャレンジする姿勢を評価します。必ずしも、お金をかける必要はありません。アイデアで補えることもあります。例えば、カーテンをヴェールとして使うメンバーもいて、こちらもハッとさせられることも。発想が柔軟なメンバーが多いです」
――― 専門部・バンタンデザイン研究所生との違いは感じられますか?
岸野講師「そうですね。比較すると、高等部生は、より伸びしろがあります。例えば、入学時はコームのことを『クシ』と呼んでいた新入生たちが、お互いの作品を見て刺激を受け、1年後には技術を習得して、こうした作品をつくれるようになります。
2年生も、さらに成長してくれることを期待しています」と締めくくりました。
一言で「ヘアメイク」といっても、モード、海外ウエディング、レトロ、ガーリー、年代別などさまざまなジャンル・テイストがあり、作品によっても求められる技術が異なることを体感として学んでいます。
バンタンデザイン研究所高等部では、こうした実践的なプログラムを通じ、業界で求められる実践的スキルを養います。
バンタンデザイン研究所では、目指したい未来を全力で応援します。
バンタン公式Instagramでは、
スクールの様子や、卒業生をご紹介!
↓↓↓check↓↓↓