21.02.28 24.03.25 更新

【美容師業界就職支援講演会】 株式会社リクルートライフスタイル ホットペッパービューティーアカデミー アカデミー長 千葉 智之さん×BEAURA株式会社 代表取締役 金子貴志さんをお招きした講演会をレポート!

東京校

今回は、高等部ヘアメイク専攻2年生向けに行われた就職支援講演会をレポートします!

 

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「美容師は素晴らしい職業です。

『リアル』に、『定期的』に、さまざまな職業や価値観の人たちと知り合うことができます。

また、ハサミ1本で、世界中で仕事をすることもできます。

入学式、卒業式、成人式など人生の節目のセレモニーのお手伝いも可能です」

 

と話すのは、ホットペッパービューティーアカデミー アカデミー長 千葉 智之さん。

 

ゲストは、株式会社リクルートライフスタイル ホットペッパービューティーアカデミー

アカデミー長 千葉 智之さんBEAURA株式会社 代表取締役 金子貴志さんです。

 

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<面接時にオススメの自己PR方法について>

千葉さん「僕が大学生のときは、企画サークルに没頭していました。

就職の面接で何を聞かれても、自分の熱中していたサークル活動に繋げるように話をしていました。

得意なこと、好きなことなら、どんな質問にも答えられます。

『採用担当にウケが良さそう』と用意した内容は薄っぺらいので、詳しく聞かれたときに答えられません」

 

<就活は、合うか合わないか。能力が、高いか低いかではない>

千葉さん「自分が働きたいと思うサロンが、どんなサロンであるかは知ることが大事です。

そもそも、就活は合うか合わないかで、能力が高いか低いかの選別ではないんですよ。

なので、落ちてもへこまないで。最終的に就職できるのは1社です。

そこで合わなければ、また違うところを受ければいい。

ちなみに、リクルートライフスタイルの場合、最後はその人と一緒に働きたいかどうかで決めます。

面接では自分を作らず、素を出したほうがいいと思います」

 

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<SNSで発信したほうがいいですか?>

千葉さん「結論からいうと、SNSは基本スキルです。

読み書きそろばんと同じで、SNSが使えないと、効率よく知ってもらえません。

発信する側も経験したほうがいいですよ!SNSは自転車と同じで、知識というよりも経験で覚えるもの。

どんなに本を読んでも自転車に乗れるようにならないのと一緒です。

こういう写真ならこんなにいい反応がある、ということを肌感覚でとらえることは大きいですよ。

専門学生のときから発信して、サロンに入って初月から100万円売り上げるスタイリストもいます。

今の時代の突き抜け方だと思います」

 

<業界で活躍するためには?>

千葉さん「ベースの技術は必要です。

インスタも大事ですが、それはサブで、ある一定レベルの技術がなければ活躍できません。

世の中で活躍している人は、必ずといっていいほど死ぬほど頑張る時期があります。

『ひとつのことに1万時間投下すると、その道の達人になれる』と言われています。

ベースがある中で、プラスαをしていきましょう。技術を磨きながら、心がけてほしいことはふたつあります。

美容サロンは、チームプレイ。なので、チーム力、人を思いやる力は必須。

もうひとつは、伝える力。いい技術を持っていても伝える力がなければ、無いのと一緒です。

学生のうちからぜひこうした力を磨いておいてください」

 

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トークセッションの後は、学生からの疑問に、一つひとつ丁寧に答えていきます。

 

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――― コロナで閉店したお店があると聞きました。閉店したサロンの特徴はありますか?

千葉さん「スタッフを大事にするサロンは生き残っています」

 

――― スタッフを大切にしているかどうか、見分ける方法はありますか?

千葉さん「いちばん分かりやすいのは、離職率ですね。

1年で何人くらい辞めているのか、聞いてみたらいいのではないでしょうか」

 

―――― えっ(困惑)サロンに聞いてしまってもいいのでしょうか?

千葉さん「ストレートに『離職率は?』だと、自分のことばかり考えている感じがあるので、

『長く働く方が多いですか?』とか言い換えるといいと思います。

個人的には聞いちゃいけないことなんてないと思いますよ。就職活動は、お見合いみたいなもの。

ただし、質問する代わりに、仕事はすごく誠実にやらないとダメです」

 

<BEAURA株式会社 代表取締役 金子さん>

 

「学生時代からオシャレなものが好きでした。

2002年に、新卒でバンタンデザイン研究所に入社し、ヘアメイク学部を担当しました。

学校運営を通して美容師さんの魅力に気付き、2017年にBEAURA株式会社を設立しました。

今は、美容師さん、ヘアメイクさんと企業を繋ぐ仕事をしています」

と、自己紹介する金子さん。

 

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ヘアスタイルが毎日更新されるヘアサロンメディア「bangs」運営を始め、

企業から美容師へのサンプリング、アンケート、イベントへのアサイン、

インフルエンサーマーケティングなどの事業を展開しています。

「現在は、100名強のヘアメイクさんに登録をしていただいて、ヘアメイクさんのアサインも行っています」

 

 

<美容業界のインフルエンサーマーケティング企業>

 

  • 1.美容業界で活躍するために何が必要か?

金子さん「前提として、自分がどのようなカテゴリーで何がしたいのかを決めたほうがいいですね。

僕がバンタン入社時は、カリスマ美容師全盛期で、有名サロンに就職したい、という学生が多かったです。

今は自己実現のために働こうという気運が高まっていると感じます。

サロンにもいろいろな種類がありますよね。

ブランド力のあるサロン、業務委託系サロン、全国展開系サロン、地方展開系サロンなどさまざまです。

ゆくゆくは、サロンオーナーになってフランチャイズシステムを取り入れる形もあります。

僕の知り合いに、5店舗のサロンを経営するオーナーがいます。

その方は、2億円で事業を売却してほしいというオファーを受けていました。

会社員だったら、まずそんなことはありません。

そういう意味でも、とても夢がある職業だと思います」

 

また、自分の「興味」は、「スキル」に昇華させ、「スキル」を、社会へ「発信」する重要性を説きます。

 

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「個人でも発信力を持つことができます。

例えば、業務委託系サロンなら、TwitterやInstagramからサロンへの誘導をすることもできます。

ぜひ、自分のスキルを発信して、自らが活躍できる場所を見つけてください」

 

2.マインドは?

金子さん「千葉さんもおっしゃっていましたが、

リクルート出身の藤原和博さんは『あることに1万時間投下すると、その道の達人になる』と説いています。

1日8時間を費やすなら×5日(平日)で40時間、1か月で160時間、1年で約2000時間、5年で1万時間です。

他の子たちが高校の勉強をしている間に、専門分野を学べるのはとても優位なことなんですよ」

 

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3.セルフブランディングとは?

金子さん「日本全国に50万人の美容師さんがいます。

その中で突出した存在になるためにセルフブランディングは不可欠です。

セルフブランディングとは、自らをメディア化しプロモーションすること。

セルフブランディング=スキル×発信力です。

皆さん、ササメイク(@kaz_hm)って、知っていますか?

佐々木一憲くんは、僕が学校運営していたときの学生です。

彼は、美容師プラスαのスキルを使って、好きな人の心にササる#ササメイクを提案しています。

自分のスキルにプラスαするのは、カメラでも絵でも、どんなものでも構いません。

1~2個試してダメだと諦めちゃう人が多いと思いますが、めげずにチャレンジし続けることが大切。

10回試して1回当たればいいと思います」

 

4.どのようなことをしたら良いのか?

金子さん「芸人のおぎやはぎさんを例に考えてみましょう。

それまで、ほとんどのお笑いコンビは仲が悪くて当たり前、仲が悪いことが格好いいとされていました。

でも、それは『お笑い芸人の中』でのこと。

なので『世間は』コンビ仲の良いふたりを、ユニークな存在として認知しました。

皆さんはメイクやヘアに興味があるけれど、一般の人はそこまで詳しいわけではありません。

美容師の勉強をしていることも、当たり前ではありません。

ぜひ、当たり前や常識にとらわれず、新しい価値を創造してください」

 

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最後に……

金子さん「人は、得てして面倒くさいことはしたくありません。

簡単なことに、価値はありません。

僕たちも、今でこそ美容師さんたちにサンプリングをする事業を行っていますが、

かつては、そんな市場はありませんでした。

ぜひアンテナをはりながら、自分の手を動かして技術を磨いていってください。

皆さんが美容師になって、一緒にお仕事をする未来を楽しみにしています」

 

と締めくくりました。

 

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また、学生からの相談にも快くのってくださいました。

 

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―――― 卒業後はサロンに就職して、いずれは芸能関係のヘアメイクがしたいと思っています。

就活では、どのようなサロンを選べばいいですか?

 

金子さん「ヘアメイクのメニューがあるサロンがいいと思います。

メニューがある=できるスタッフがいるということ。

まずはお客さんとしてサロンに行き、どんな仕事をしているのか聞いてみるのがいいと思います。

あとは、ヘアメイクとして何をしたいのかがとても重要です。

なぜ、芸能関係の仕事をしたいのかを考えて」

とアドバイス。

 

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<就活生の強い味方!ホットペッパービューティ求人について>

千葉さん「美容院・美容室の求人機能があるのは、ご存じですか?

できて2、3年になりますが、ネット上では、ウチのサイトにいちばん情報が載っていると思います。

サロン名やエリアでスタッフ募集を検索できますよ。

求人ページだと『明るい雰囲気でスタッフ仲が良い職場です』

など、似たような特徴が書かれることが多いですが、

ホットペッパービューティの場合、サロンのクチコミやヘアスタイルなど、生の情報が多く載っているのが強みです。

ウェブ上で応募できて、お気に入り登録もできます。

お気に入りを見つけたら、全国5700件のサロン情報が載った冊子『サロンカタログ2020年度版』もご覧ください。

そして、最後はぜひサロンに行き、施術を受けて雰囲気をみてください」

とアナウンス。

 

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こうして、就職活動の基本フローを知るだけでなく、

美容師という職業の可能性についても改めて考える機会になりました。

 

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千葉さん、金子さん、お忙しい中、ありがとうございました!

 

この教室から、ホットペッパービューティーアカデミーでご取材を受けるような、

BEAURAでトップクリエイターと認められるような逸材が出ることを願っています。

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