上野動物公園で、動物をリアルタイムデッサン!
バンタンデザイン研究所高等部では、現役プロフェッショナルによる実践的な授業を豊富に実施しています。
今回は東京の名所・上野動物公園。
訪れたのは、デザイン・映像専攻2年生の在校生(以下、メンバーと呼びます)。
<PROFILE>
課外デッサンの授業を担当するのは、コジマユイ(@kjmue)講師(写真いちばん右)。大阪や台湾を中心に活動中の現役イラストレーターで、建築・建物のイラスト作成、建築・住宅の挿絵などを得意としています。「課題は2時間半で、3ページ以上を描くこと。動物でもいいし、建物でもいいですよ」とコジマ講師。
この日は最高気温14.5℃。
コートがないと肌寒い環境の中、メンバーたちは熱心にデッサンに励みます!
こちらは、高橋さん&地主さんペア。
「鳥が書きたいなー」と、動物園を歩いていく高橋さん。
二人が最初に出会ったのは、ニホンザル。
そして、オグロプレーリードッグ&アメリカバイソンもお目見え。
「可愛い……。なんだか、普通に楽しい!」と、目を輝かせます。
そして「亜寒帯のクマ」のケージにたどり着きました。
<亜寒帯のクマ>
エゾヒグマは、北半球に広く分布するヒグマのうち北海道に生息します。
日本最大の陸生哺乳類で、冬は島民して過ごします。極寒の中で体温を保つために、大きな体や長い冬毛が役立つのだそう!クマは動きが緩慢(かんまん)……というよりも、ほぼ動かないので、デッサンするのにピッタリ!
被写体が静止している合間に、サッサっと輪郭をとらえて描いていきます。
タイミングを逃さないよう、スピードが大事です。
途中、メンズチームに遭遇しました。
「ゴリラが格好良かったです。建物を書こうかな」と話すのは、藤田さん。日置さん(右)は「普段CGばかり制作していて、アナログのデッサンはほぼしないです。なので、久しぶりに絵を描きます。でも、編集作業など細々した作業は好きなので、デッサンも楽しいです」と話します。また、「絵コンテを書く際にデッサン力は必要。めちゃくちゃ上手く描けなくても必要最低限の画力はつけたい」と、目的意識を持って取り組んでいました。ちなみに、デッサンに使うのは4Bの鉛筆。カッターナイフで鉛筆の芯を1cmほど出して、先をなだらかに尖らせるのがポイント。鉛筆を寝かせて芯の「面」を使って描けるからだそう!
ホッキョクグマも見られましたよ!さて、こちらは再び高橋さん&地主さんペア。
ツル科の「ホオカザリヅル」の柵の前で、デッサンに励みます。
「すごくサービス精神がある鳥もいて、止まってくれたりするんです!」と高橋さん。
「私はツルを描こうとしましたが、動いちゃって難しかったです」と地主さん。
<ヘビクイワシ>
ヘビだけでなく、小型の哺乳類、爬虫類、昆虫など幅広い動物を食べるヘビクイワシ。
長い足で蹴ったり踏みつけたりし、獲物を弱らせてから仕留めるそう。
お絵かきアプリを活用して、デッサンにのぞむのは、鈴木さん。「動物園に来たのは幼稚園ぶりですが楽しいです」と笑います。
「ボカロやバーチャルシンガーが大好きです。なので、将来はアニメーターとして、好きなジャンルに関われたらと思います」と、作品を見せてくれました!
青木さんも、ニシアフリカ小型ワニや、グリーンイグアナなどを描きあげました。
そして、上野動物園に来たら外せないのが、ジャイアントパンダ。これまでジャイアントパンタの観覧は抽選制でしたが、令和4年10月4日以降は列に並べば観覧できる仕組みに。
スタッフも列に並び……ジャイアントパンダ「シャオシャオ」(オス)を間近で観覧!
とても貴重な体験ができました!
今回、校外でのデッサン課題を出した意図について、コジマ講師は「アナログが苦手なメンバーも多いので、動いている動物をスケッチする難しさとコツを掴んでもらえたらと思いました。採点する基準は、被写体の選び方、リアルタイムで描いているかどうか。難しければ、写真で撮って後から描いてもいいのですが、是非チャレンジしてほしいです。ただ教室に座っているだけでは、クリエイションのインスピレーションは湧きません。
動物のリアルに動き周る様子を見て、刺激を感じて欲しいです。そして、今日の観覧をクリエイションに活かしてもらえたらと思います」とメッセージ。
ちなみに、コジマ講師の作品はコチラ!
「A picture is worth a thousand words!(絵は千の言葉に値する)」!短時間で描いたとは思えない、素晴らしいクオリティです。
プロフェッショナル講師による作品と、自身の作品とを比較して学ぶことで、被写体の選び方や、描く際の「抽象度」の高め方など実践的技術を習得できます。
教室を飛び出した課外授業、また別の場所にも出かけたいですね。
バンタンデザイン研究所では、目指したい未来を全力で応援します。
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