21.11.15 24.03.25 更新

アイドル「さよならステイチューン」が来校! ファッション科2年生が、ライブ衣装をメンバー&マネージャーさんにプレゼン!

東京校

バンタンデザイン研究所高等部では、業界で活躍するためのスキルを習得する「産学協同プロジェクト」に力を入れています。

今回は、高等部ファッション科2年生が人気アイドル「さよならステイチューン」に、ステージ衣装を提案します!

審査員としてDSPM共同事業部マネージャー大森様と、渡邊様

そして「さよならステイチューン」の皆さんをお招きしました。

 

<そもそも、さよならステイチューンって?>

でんぱ組.inc、虹のコンキスタドール、バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHIなどのアイドルが所属する

ディアステージとパーフェクトミュージックによる共同プロジェクト「#DSPM」所属のアイドルユニットです。

では、メンバーのご紹介から!

 

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左から順に、大崎瑠衣(ニックネームるぃるぃ)さん、夏未ゆうか(ゆちゃん)さん、

三浜ありさ(ありり)さん、のいちご(のいにょろ)さん、常磐あい乃(あーの)さんから成ります。

「いつでも全力!変幻自在!」をテーマに、老若男女問わず愛される『ドあいどるっ!』として活躍しています。

皆さんの表情から、プレゼンテーションを楽しみにされているのが伝わってきます!

 

 

さっそく、バンタンデザイン研究所高等部メンバーたちによるプレゼンテーションをお届けします。

 

<No.1井上さん>

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ーーー井上さんーーー

「コンセプトは『おとぎ話の少女たち』です。おとぎ話に出てくるような幼くて儚く個性豊かな少女をイメージし、デザインを考えました。

レース、オーガンジー、ニット、シフォンといった素材をふんだんに使い、ペールトーンとパステルカラーを暗くしたカラーをメインに使いたいと思います。

5人のシルエットは、パンツ、スカートで分け、メンバーの個性を表現するものにしたいと思います」

 

プレゼン後はマネージャーさんチーム&講師陣からフィードバックが伝えられます。

渡邊さん「物語とは、『シンデレラ』や『不思議の国のアリス』などでしょうか?」

井上さん「新しい物語というイメージで作りました」

渡邊さん「なるほど。その辺りの説明が入っていたほうが分かりやすいと思います」

伊達講師「もしもこの作品が選ばれた場合、ライブに向かない素材が課題です。世界観は可愛いけれど、照明に映える素材ではないのでどう解消するか考えて」

とアドバイス。

 

 

<No.2中野さん>

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ーーー中野さんーーー

「今回のテーマは『繋がりと癒し』です。コンセプトは『色んなファンと繋がり、そのファンを癒そう』。

トップスには全員同じパッチワークを使っていますが、一人ひとりシルエットが違います。また、癒しのひとつとして可愛いアアクセをデザインしました」

 

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レース、オーガンジー、サテン、リブニット、裏毛などを使い、やわらかな雰囲気を演出。

トップスにメンバーカラーの「パッチワーク」を施すことでデティールにもこだわったデザインに。

頭巾などヘッドアクセサリーにもこだわりました。

 

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「デザインはとても可愛いけれど、ニットや裏毛などは重いです。ライブ中に汗でびしょびしょにならないかが気になります。

アーティストにとって負担がない生地をチョイスして」とアドバイスする伊達講師。

マネージャー渡邊さんも「デザインはとても良いので5人揃ったときの並びのイメージもあるといいと思います」と助言。

「ファッション甲子園2021」最終選考に残った経験を持つ中野さん。

今後への期待を込めての評価となりました!

 

 

<No.3 舩越さん>

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ーーー舩越さんーーー

「私が考えたコンセプトは『愛』です。さよステさんからファンの方への愛、ファンの方からさよステさんへの愛を表現した衣装で、キーカラーは赤です」

髪をアップにすることが多いありりさんは、肩周りにボリュームを出すシルエットでフォーマルな雰囲気に。

ゆちゃんさんは、オーバーサイズのシルエットにスポーティ要素をミックス、というようにメンバーそれぞれの個性や雰囲気から計算したデザインを提案。

また、コンセプトの「愛」を表現するため、メンバーカラーのハートモチーフを背中につけるアイデアも。

 

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法蓮寺講師「デザインのバランスも可愛いです。ただし、パターンでこのシルエットがどこまで再現できるかは分かりません」と意見します。

 

 

<No.4 板垣さん>

 

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 ーーー板垣さんーーー

街中でも着られるような、機能性の高いデザインを発表した板垣さん。

スクエアトップス×パフスリーブに、外見はミニスカートだけれど中はショートパンツのボトムなど、「デイリーウェア」感覚で着られるデザインを提案しました。

 

 

<No.5 野田さん&上嶋さん>

 

ーーー野田さんーーー

「私たちのコンセプトは『王道アイドル×チャイナ』です。なぜチャイナを組み合わせたかというと、

今チャイナのモチーフを使った服や中国メイクが人気だからです。

クライアントさんからも『ひと昔前のアイドルのような』というご要望をいただいたので、レトロ感と現代の可愛さとミックスした衣装が作れたらと思いました」

ヘッドアクセサリーは、中国の「シニヨンキャップ」からイメージを得たそう。

 

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ーーー上嶋さんーーー

「スカートにはハート型の穴を開けます。また、レースの靴下でメンバーカラーのリボンを付けました。

個性を出しながらも、同じグループだと認識できるように統一感も出しています」と発表。

 

法蓮寺講師は「プレゼンも簡潔で分かりやすい。このチームは準備も念入りにしていたので、その点も評価したいです」

とフィードバックしました。

 

 

<No.6 渡辺さん>

 

ーーー渡辺さんーーー

「初回ミーティングで、今後音楽の方向性をシティポップに変えていくというお話しをされていたのが印象的でした。

そこで、シティポップの雰囲気とグループの少女性を衣装に取り入れたいと思い、『City pop×Emotional Girly』をコンセプトにしました」と渡辺さん。

パフスリーブやミニスカートでガーリーさを出しつつ、90年代やレトロポップを感じさせるカラーをミックス。

また、オリジナルグッズ「SayosteSock」の提案も行いました。

 

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「メンバーの衣装としても着用できますし、ノベルティやグッズ販売にも使えます。私自身、靴下が好きなので(笑)」

と照れつつも、キラリと光る商才を感じさせます。

 

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<No.7 石月さん>

 

最後のプレゼンターは石月さん。日本一の中高生デザイナーを決めるファッションコンテスト「AFC U-18」グランプリに輝いた実力派です。

 

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ーーー石月さんーーー

「テーマは勝負衣装。誰が見ても一目でアイドルだと分かるような衣装です。着ると気合が入るような、皆さんのお気に入り衣装にしたいです。

コンセプトは王道アイドル×クラシック×トレンドで、370°可愛いデザインを考えました」

 

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アイドル衣装に詳しくなかったという石月さんは、まず他アイドルの衣装リサーチからスタート。

そこで「付け襟」や「シースルー」というキーワードにたどり着きます。

 

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石月「普段着ている洋服にドーリーな雰囲気を取り入れています。セパレートに見えますがワンピースになっています。

スカートは、軽くて柔らかなレースのフリルを重ねてボリュームを出しました。後ろ姿には抜け感を作り、

前から見ても後ろから見ても360°可愛く、また『付け襟』のプラス10°の可愛さもあります」と堂々と発表。

足元は、膝下ソックスとメリージェーンでクラシカルに。

 

大森さん「よく研究されていて、2WAYというデザインもいいですね」

渡邊さん「衣装を洗濯機に入れて洗っても大丈夫なのか気になりますが、アンコールの時に、上はTシャツで出られそう。

2wayというコンセプトもとても良いと感じます」

 

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高山講師「デザインを見た瞬間、『わっ可愛い』と思えることが大事。このプレゼントは可愛いと感じました」

と高い評価を得ました。

 

 

全てのプレゼンテーションを終えて……審査員の皆さんから総評をいただきます。

 

 

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渡邊さん「皆さん、お疲れさまでした。全部良かったです。今後一緒にお仕事できるのが楽しみです。

デザイン案が決まってから仕上げるまでが大変かと思いますが頑張ってください!」とエールを送りました。

 

 

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大森さん「全部違うデザインで選び甲斐があります。私たちマネージャーも、『衣装営業』を受けることがあります。

プレゼンを聞くかどうか決めるのは、実はデザイナーさんの熱量だったりします。

強気でこられると思わず話を聞いてしまいますので、皆さんもぜひ気持ちもしっかり伝えていってください」

と業界ならではのお話もシェアしてくださいました。

 

 

さよステメンバーも……

 

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るぃるぃさん「短い時間で、ここまでたくさん考えてくれて嬉しいです。とても贅沢な時間でした」

 

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ゆちゃんさん「メンバーのことを調べて何パターンも考えてくださって嬉しいです」

 

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ありりさん「どのデザインもすごく可愛くて、頭を使って考えてくださったことが伝わりました」

 

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のいにょろさん「今日はワクワクして来ました。予想以上にジャンルが違う衣装が見られて嬉しいです」

 

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あーのさん「どれを着てライブができるのか、今から楽しみです!ありがとうございました」とメッセージ。

 

 

現役ファッションデザイナー顔負けの、貴重な現場経験となりました。

メンバーだけでなく、マネージャーさん、講師陣など、たくさんの方々の期待がかかっている本プロジェクト。

どの作品に決まるのか、そしてどのような形に仕上がるのか、今後の展開がとても楽しみです!!

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